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キングストン・フォッシル工場のマルチポート拡散器

キングストン・フォッシル工場(KIF)では、放出空気中の酸化窒素(NOx)を制御する削減システムが稼動しています。この新しい技術は、排出物を減らすためにアンモニアを使います。そのため燃焼副産物のフライアッシュにはアンモニアが含まれています。このフライアッシュは沈殿池群に流され、そこからの排出水は沈殿池から取水路へと放出されます。

取水路へ入ってくる最大アンモニア濃度は、2.85mg/Lであると予測されます。このような高いレベルのアンモニアは、潜在的に生物学的酸素要求量を増し、溶存酸素レベルを引き下げ、藻類の花の成長を促進するため水生生物にとって有毒となり得ます。


Figure 1. モデル図

KIFはアンモニアによる水質汚染基準違反を避けるためと、魚の大量死防止のために代替手段を検討しています。提案された代替案の1つは灰沈殿池から冷却水放水コンデンサーに放出され、完全に混合、希釈される方法です。このオプションの見積り額はおよそ800万ドルです。よりコストが低い選択肢(約50万ドル)は、灰沈殿池から排出放水管の拡散器システムへ放出することで、取水路において混合、希釈します。

取水路における流れパターンの詳細なモデル研究は、取水路での即時混合、最大の希釈を促進、そして取水路でのアンモニア(NH3)濃度を許容レベルまで下げるために拡散器システムを最適化します。このモデリングの結果では即時混合とNH3の減少(拡散器の下流の140フィートで約0.23mg/L)が得られました。この濃度はKIF取水路での継続限界濃度(CCC)0.55mg/Lを下回ります。

Figure 2.速度ベクトル図

Figure 3コンター図

テネシー川流域開発公社 Boualem Hadjerioua

【略語】 TVA : テネシー川流域開発公社
     KIF : TVAのキングストン・フォッシル工場




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